はじめに
簿記の資格に興味がある方は、まず簿記を教えている専門学校に興味があると思います。
全くの簿記初心者が独学だけで日商簿記検定3級~2級への合格は私は難しいと感じます。
非常に頭の良い方や、簿記の才能があれば別ですが、私にはその両方ありませんでしたので私も専門学校の「通信講座」で勉強しました。
<日商簿記検定についてまとめた記事はこちら>
https://gakurekikousin.com/nissho-boki/
勉強のスタイル「通信と通学」について
そのため詳細が気にならなければ、飛ばしてください。
「通信」と「通学」のいずれかで学ぶと思いますが、私はいずれも経験しています。
結論をいうと、時間があるのであれば「通学」、時間がなければ「通信」ですが、忙しい方がほとんどなので、「通信」一択です。
なお、通学・通信の特長は下記のとおりです。
メリット
- 強制的に勉強をするため知識の定着率が上がる
→ 授業中にテスト等で問題を解くこともありますので、強制的にアウトプットする時間が確保できます。 - 先生に質問ができる
→ 不明点があればその場で確認できます。
デメリット
- 教室までの通勤に時間がかかる
→ 社会人では残業等があると厳しい - 通信講座より料金が高い
→ そもそも通学講座は限られた専門学校しかありません。
メリット
- 場所と時間を選ばない(スマホで受講できる講座がほとんどです)
→残業等で教室に通う時間がなくても、通勤時間に授業を聞くことができる。 - 通学より費用が安い
→通学講座より通信講座の方が専門学校が多い
デメリット
- 自己管理を徹底しないと怠けてしまう
→ 切磋琢磨する仲間もいないため、自己管理が難しい - 質問が紙又はメールでの対応になる
→ 通信だと基本は「メール」や「はがき」に必要事項を記入して送り、何日かしてから連絡がもらえます。それに文字だけなので理解できるか心配です。
※私は通信講座の勉強で質問したことないです。
受講した専門学校の通信講座
結論としては、下記の2校がおすすめです。
- 日商簿記検定1級を勉強するなら
→ ネットスクール - 税理士試験を勉強するなら
→ クレアール
難易度を考えて価格を見て安めの通信講座でも問題ないと思います。
ただし後述するエル・エーは個人的にやめた方がいいと思います。
ネットスクール
書店に販売していますので一度見ると分かりやすいと感じるはずです。
<受講履歴>
- 簿記1級・・・不合格
→ これは試験慣れしておらず、私が実力を出し切れなかったことが原因です。 - 全経簿記上級・・・合格
- 税理士 消費税・・・不合格
- 税理士 国税徴収法・・・途中断念
→ 勉強時間が取れませんでした。
<内容>
- 価格:クレアールの次に安く、LECと同じぐらい
- 倍速:対応
- スマホ:対応
<参考>
日商簿記の勉強内容はわかりやすく個人的には非常にあっておりました。勉強の質(講義内容)も高く教科書も分かりやすいです。
日商簿記1級(6月)には合格できませんでしたが、翌月の全経簿記上級(7月)には合格できました。しかしクレア―ルに変更した理由は2つあります。
- クレア―ルの方が金額が安いこと
- WEBリアルタイムのため、質問が多くて授業の進みが悪いことがある
※オンデマンドとして録画を見ることができるため、人によっては倍速で見ればあまり気にならないかもしれません。 - 2014年頃は税理士5科目がなかったこと
- 2014年頃教師が定期的に変わっていたこと
※勉強は教師との相性もあるので、何年も勉強していると変更される方がいいかもしれません。
今は、税理士5科目を「ネットスクール」で対応できますのでいいかもしれません。
あとは価格と相談になりますが、価格は「クレアール」の方が安いです。
ちなみにネットスクール合格率を公表しており、全国平均よりも全体的に上のため選択肢としてはありだと思います。
http://www.net-school.co.jp/web-school/g_rate.html
クレアール
<受講履歴>
- 税理士 簿記論・・・合格
- 税理士 財務諸表論・・・合格
- 税理士 消費税・・・不合格 45点
→勉強時間がとれませんでした。
<内容>
- 価格:大原・TACの半額~2/3
→スタンディング(簿記最安値)の次ぐらいに安いです。 - 倍速:対応
- スマホ:対応
<参考>
「非常識合格法」と言っているので特殊な感じがしますが、要は試験合格の最低合格点(出題頻度の高い論点と基礎を徹底している)を狙うスタンスという事です。
社会人としては最低限の勉強量で試験合格を目指すことができます。
ただ欠点があるとすれば事務局の対応と価格がわかりにくいことです。
- 担当者の方が数年に一度変わるので、人によるといえば仕方ありませんが、受講コースを間違えていたり、前任者のときは色々と融通が利きましたが、今は「できません」と言われることが多いです。
- 価格が分かりにくいです。1つの資格にいろんな講座があり、かつ、金額が月により変動します。基本的にはかなり安い方ですが、よくわからないです。
- 講義内容は全く問題がなく、教科書も持ち歩かなくても講義画面に表示されるため、通勤通学中に勉強できることが素晴らしいです。
価格も安く質も良いため、間違いなくおすすめです。
資格の大原
https://www.o-hara.ac.jp/best/
<受講履歴>
- 公認会計士・・・途中断念
→ 受講してから税理士事務所で働きましたが、忙しすぎて断念しました。
<内容>
- 価格:高い(TAC・大原はブランドもあり一番高いです。)
- 倍速:対応
- スマホ:対応
<参考>
簿記の王道はTACか大原とよく言われているため、選んで間違いはないでしょう。ただし、「時間」と「お金」があればです。
「公認会計士」自体が勉強量が多いので社会人には辛いですし、単純に「税理士」や「簿記」と比較できませんが、問題量やテキストの内容等多く感じました。
私は「映像通学」で通っておりました。
映像通学は、学校に通ってPCで学校の授業を聞きます。
授業は、「教室を後ろから映した映像」です。
そのため、教科書は必須になるので、通勤中の勉強はやりずらいです。
ただし、先生は大原で好評のある先生がしていますので、その点は良いと思います。
なお、映像通学のメリット、デメリット下記の通りです。
<メリット>
- 自習室が使え
- 時間によっては本校に電話で講義の質問がリアルタイムでできる
- 教室にPCと机があるため集中して勉強できる
- スケジュールを組んでもらえて、受講するごとにスタンプで進捗管理ができる
<デメリット>
- 学校の営業時間中しか使用できない(8:00~22:00)
※学校によって違うかもしれません。 - 通学する必要がある
日商簿記1級の勉強に大原の教科書を使用しましたが、分かりにくかったです。
教科書の分かりやすさはネットスクールが一番です。
<簿記論から日商簿記1級の勉強時にもネットスクールの問題集と過去問を使用しました。>
https://gakurekikousin.com/bookkeeping-class1/
<建設業経理士1級の勉強時にもネットスクールの過去問を使用しました。>
https://gakurekikousin.com/financial-analysis/
https://gakurekikousin.com/tax-office-labor/
エル・エー
書店でネットスクールの教科書と一緒に比較してみてください。
難しいと感じるはずです。
<受講履歴>
- 簿記1級・・・途中断念
→ 講義内容が難しく、教科書の内容も難しくついていけなかった。
<内容>
- 価格:当時最安値
- 倍速:対応可
<参考>
2012年頃簿記1級の勉強をどこでするか悩んでおり、ネットスクールより安かったため、選択してしまいましたが、大外れでした。
お金は勉強代(約8万)として、損切することになりました。
教科書は「中央経済社の簿記1級」でした。
教科書の内容は凄く充実しておりますが、内容が難しく初学習者にはつらいです。
自分の頭は良くないのもあり、教科書の内容もそうですが、授業も難しく、私個人としてはもう受講することはないでしょう。
案の定か、簿記1級の講義自体なくなっておりましたので、選択肢としてはありません。
まとめ
私のおすすめは「ネットスクール」か「クレアール」です。
大手の大原やTACは講座内容も充実しておりますが、金額が高く、かつ、勉強に集中できる環境がある方は問題ないと思いますが、社会人には辛いと考えます。
また税理士試験に関しては、私の経験として1年1科目がちょうどいいです。
複数科目を勉強すると時間がなくて中途半端に試験を受けて結果落ちてしまいます。
また、理論問題集の内容は、各専門学校毎に違いがあり、問題の解き方も各学校により違いました。
そのため、ある専門学校で覚えても、別の専門学校での解き方が違うため困惑することもあるため注意です。
「お金」と「時間」を使った体験談による結論ですので、参考にしてください。
おすすめの専門学校を選べと言われたら「ネットスクール」か「クレアール」です。ただ料金的には「クレアール」が安く、「公認会計士(ネットスクールにはない)」「税理士」にも対応しているため、どちらかを選べと言われるとクレアールです。
簿記最安値の通信講座はスタディングです。