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【3ヵ月で合格】税理士試験の簿記論から日商簿記検定一級受験までにした勉強まとめ

簿記論から日商簿記1級合格まで

はじめに

すけまる
すけまる
税理士試験簿記論から日商簿記検定1級受験ってあんまりいないと思いますが、
せっかくなのでまとめてみました。

簿記論の受験が8月にあり、結果発表が12月ですので、その期間に簿記の力を落とさないように日商簿記検定1級を受験しました。

簿記論は合格まで4年もかかりましたので、かなり簿記論に飽きていました。モチベーションを保つのが本当に辛く、簿記関係だと建設業経理士1級の勉強をしました。同じ様に簿記関係の資格である日商簿記検定1級を受験することにしました。

簿記論の受験が8月ですが、日商簿記検定1級は11月にありますので、約3ヵ月の勉強期間がありました。

ちなみに2012年(8年前)に日商簿記検定1級及び全経簿記上級を受験しており、日商簿記検定1級は工業簿記だけ合格点に届かず、不合格になりましたが、全経簿記上級は合格できました。
そのため日商簿記検定1級の受験経験はありましたが、工業簿記・原価計算関係は、かなり内容を忘れている状態でした。

<日商簿記検定についてまとめた記事はこちら>

日商簿記検定について
日商簿記検定についてまとめました。そもそも簿記とは 簿記とは、売上等の経済的な取引を一定のルールに則って帳簿に記録することです。例えば、100万円の売上が発生す...

日商簿記検定1級とは

簿記検定と言えば一般的には、日本商工会議所が主催する簿記検定(日商簿記)を言います。

日商簿記検定1級を簡単にまとめてみました。

<日本商工会議所 日商簿記検定1級 試験科目・注意事項 参考>

日商簿記検定1級について

<日商簿記検定1級の概要>

  • 受験資格:なし
    →誰でも受験可
  • 受験月:例年6月・11月中旬
  • 受験地:全国各地
  • 受験する順番:特になし
    →いきなり1級を受験しても良い
  • 手数料:7,850円

<試験内容>

  • 商業簿記・会計学・・・90分
  • 工業簿記・原価計算・・・90分

計4科目 合計180分(3時間)

全体の70%以上の点数(全科目合計:100点満点)で、かつ、1科目が40%以上の点数(1科目:25点満点)がないと合格になりません。

例えば、商業簿記5点・残りの3科目25点の合計80点では、全体で70%以上ではあるのですが商業簿記の点数が40%である10点未満のため不合格になります。

日商簿記検定1級の難易度

日商簿記検定1級の難易度について自分の経験より下記の観点から考えてみました。

日商簿記検定1級の難易度
  • 合格率
  • 日商簿記検定2級との違い
  • 税理士試験の簿記論との違い

合格率

日商簿記検定1級の合格率は約10%です。これは10人に1人しか受からないことを表しておりますので検定試験では、かなり難しい分類になります。

さらに受験者数には、基本的に日商簿記検定2級に合格レベルなのは当たり前ですが、公認会計士の受験生が一定数おります。日商簿記検定1級よりも難しい公認会計士試験と簿記1級では、試験範囲がかなり被っており(当然公認会計士の範囲の方が広いです)、腕試しに受験する人がおります。

もちろん公認会計士受験生がすべて合格するとは限りませんが、公認会計士の方に聞くと1級合格するレベルがないと当然公認会計士の試験には受からない難しさなので、公認会計士の受験生がいると分母のレベルがあがります。

日商簿記検定2級との違い

LECの級ごとの難易度を見てみると下記の通りです。

  • 2級 標準学習目安3~6ヶ月/約250時間
  • 1級 標準学習目安6ヶ月以上/約550時間

イメージ的には2倍の勉強量に見えますが、どちらも合格している自分の感覚では【日商簿記検定2級で難易度1】【日商簿記検定1級で難易度5】です。

つまり初受験で2級の5倍ぐらい勉強した記憶があります。

試験内容としても日商簿記検定2級には「会計学と原価計算」がありません。日商簿記検定2級までは計算をずっとやっているイメージですが、会計学と原価計算では理論を暗記する必要がでてきます。文章を覚えるのが得意な方ならいいですが、計算が得意な方は文章暗記がしんどいと思います。

自分は文章暗記が苦手でした。

また計算では、幸い本支店会計や連結会計は得意でしたので良かったのですが、意思決定会計(この製品は儲かる?とかの計算をします。)等原価計算も2級にない考え方なので、苦手意識がありました。

ちなみに、試験的なことをいうと工業簿記が難しいです。2級までは概ね型が決まっていますが、1級ではわけわからない問題がでます。例えば、2012年度の受験時の問題では、試験勉強では加工型(加工進捗度)で計算するのが普通ですが、いきなり試験で組立型が出題されて頭が真っ白になり、落ちてしまったことを今でも覚えています。

税理士試験の簿記論との違い

大きな違いは下記の通りです。

  1. 簿記論と日商簿記検定1級では問題量及び問題の質の違い
  2. 簿記論には工業簿記・原価計算がない
  3. 簿記論では商業簿記の連結会計及び会計学の出題頻度が少ない

簿記論と日商簿記検定1級では問題量及び問題の質の違い

問題量の違いとしては、簿記論は試験時間2時間では終わらない問題量(A4:約20枚)に対して、日商簿記検定1級は試験時間内に終わる問題量(A4:4科目合計で約6枚ぐらい)であることです。なので、簿記論ではミスしないように、かつ早く、解けない問題は解かない等の受験テクニックが必要でした。

問題の質としては、簿記論は解釈がわかれる問題がでますが、日商簿記検定1級では解釈が分かれるような問題の出題はほぼありません。

簿記論には工業簿記・原価計算がない

試験内容としては、簿記論には工業簿記(工場の計算では若干の工業簿記は出題されます)と原価計算の出題(理論も含めて)はありません。そのため日商簿記検定1級から簿記論は勉強し易いですが、簿記論から日商簿記検定1級は、工業簿記と原価計算を勉強する必要があります。

簿記論では商業簿記の連結会計及び会計学の出題頻度が少ない

日商簿記検定1級では連結会計はほぼ出題される重要論点ですが、簿記論ではあまり出題されません。連結会計自体は大企業がメインですので、税理士のメインとする中小企業では連結はあまり使用しないからか出題されても、日商簿記1級ほど深く問題はでません。会計学も理論を書かせるような問題はほぼでません。税理士試験では財務諸表論という会計学の問題が出題される科目がありますので、簿記論ではほぼ出題されないです。

ここまで内容から日商簿記検定1級と簿記論ではどちらが難易度が高いか、私の感覚としては簿記論です。日商簿記検定1級は2回の受験で合格できておりますが、簿記論は4回もかかりました。また試験回数も日商簿記検定1級は1年に2回ですが、簿記論は1年に1回しか受験できません。プレッシャーも全然違います。

日商簿記検定1級の価値とは

日商簿記検定の実受験者数は年間約30万人(1級~3級の各3回合計)です。
※日商簿記検定1級の1年間の合格者は約1,000人です。

また簿記を社会人で知らない人がいないぐらいの知名度もあります。

ちなみに全経簿記上級(日商簿記検定1級と同等の難易度ですが、若干日商簿記検定1級より簡単です。)を保有しておりましたが、知名度がありません。

その簿記検定の頂点である1級を保有していることは、会計士や税理士ではないにしても、かなり価値が高いと思います。

具体的な価値は次の通りです。

日商簿記検定1級の具体的な価値
  1. 税理士試験の受験資格になる
  2. 職業能力開発促進法の職業訓練指導員(事務科)試験の一部が免除になる
  3. 通信制大学で単位認定されます。
  4. 会社で評価される

税理士試験の受験資格になる

例えば受験資格には下記のような要件を満たす必要があります。

大学・短大・高等専門学校を卒業し、法律学または経済学を1科目以上履修した人
会計事務所等で2年以上従事した人
日商簿記検定1級又は全経簿記上級に合格した人

そのため税理士の受験を検討している方にはおすすめです。

私は全経簿記上級に合格していたので、受験資格は全経簿記上級を使用しています。

職業能力開発促進法の職業訓練指導員(事務科)試験の一部が免除になる

職業訓練校の指導員になるための試験のうち、職業訓練指導員(事務科)試験の一部が免除になります。職業訓練校の指導員になることを考えている方にはいいかもしれませんが、ちょっと限定的ですね。

なお、全経簿記上級ではありません。

通信制大学で単位認定されます。

一部の通信制大学で単位認定されます。

自分が通っていた産能短期大学では単位認定され、表彰状とメダルをいただきました。

これもちょっと一部の人にしかメリットになりませんね・・・

https://gakurekikousin.com/gakureki-sanno/

会社で評価される

これが一番かもしれません。

少し古い記事かもしれませんが、経理職が足りていないようです。

私も働いていて思いますが、経理に詳しい人材というのは希少性を感じます。例えばバリバリ営業ができるのに、数字に弱く会議の席で全く的外れな発言があったり、工場で棚卸しをするけど、なぜ棚卸しをすると良いのか?先入先出法をよくわかっていなかったりすることがあります。

その他、未経験から経理職に転職する場合や、社内で部署移動を希望する場合にも有効です。ただその場合には、2級までの資格があればいいところが多いですので、1級を取得することで一目置かれます。

また会社によっては資格手当や資格取得補助がでることがあります。私も資格取得手当を頂きましたので、ただで勉強できました!スキルアップにもなり良かったです。

経理職への転職
経理事務に転職するには年齢と経験が大事です。資格はあるとベストです!はじめに 経理の人材募集についての面接をしました。 採用する側と転職する側の両方を経験しましたので、内容をまとめてみました。 ...

勉強方法

私の日商簿記検定1級受験時の状況は下記の通りでした。

日商簿記検定1級受験時の状況
  • 日商簿記1級の受験経験が8年前にある。
  • 全経簿記上級を8年前に取得済みである。
  • 税理士の財務諸表論を4年前に取得済みである。
  • 税理士の簿記論を受験済みである。(4年目)

そのため商業簿記には、連結以外は自身がありましたが、会計学はうろ覚え、工業簿記・原価計算は自身がない状況です。

そこで下記の優先順位で戦略を立てました。

  1. 工業簿記を覚えなおす。
  2. 原価計算を覚えなおす。
  3. 連結会計をマスターする。
  4. 会計学を覚えなおす。

そのために教科書と問題集を準備しました。準備した教材は、日本能率協会マネジメントセンターから大原の日商簿記検定1級のテキスト・問題集・過去問がセットになった教科書一式を購入しました。これは会社で補助がでたため、こちらにしました。
※大原学園に確認すると、大原の通学用の教材と同一のものでした。

結論としては、おすすめしません!

<簿記関係のおすすめの通信講座をまとめた記事はこちら>

簿記関係のおすすめの通信講座
簿記検定のおすすめの通信講座はじめに 簿記の資格に興味がある方は、まず簿記を教えている専門学校に興味があると思います。全くの簿記初心者が独学だけで日商簿記検定...

理由としては、内容は詳しく書かれていますが、難しくてかなり理解するのがしんどいです。先生が説明する前提の教材と感じました。

そのためまずは上記の弱点を克服するために、問題集だけネットスクールのもの(問題集はいくつかありますが、完成編と横解き過去問です。)を準備しました。
※ネットスクールで簿記1級の勉強をしたことがありますが、テキストが分かりやすく絶対おすすめです!ネットスクール公式サイトでセット販売がありますので、若干ですが安く買えます!!

  1. 最初1か月半:問題集を解き → 解答を見る → 不明点は教科書 を2周しました。
  2. 次の2週間:横解きで重要論点を、かつ、苦手論点を3周しました。
    できる箇所は飛ばして苦手論点だけを繰り返しました。
  3. 最後の1ヵ月:過去問を繰り返しました。これも3回ぐらいです。
    → 過去問の解説はYouTubeに専門学校がUPしていますので、これを移動時間に見ました。
  4. 移動時間等の空いた時間は理論集を読みました。

実施した試験勉強は以上です。これだけで合格することができました。

取得後

簿記1級を取得後は、会社から補助が出るようになりましたが、一番うれしいのはやっぱり自分に自信ができることです。
例えば会社でセミナーやプレゼンをする場合も、資格を取得しているだけで社内で一目おかれます。

また、人から簿記の資格は「持っているの?」と聞かれた場合でも、「一級もってます!」って答えられますからね。
まず、会計を知らない人に「税理士試験の簿記論合格しています」とか「全経簿記上級を持ってます!
」って言ってもよくわからない顔されます(笑)

そのため取得してよかったと心から思っています!ぜひ皆さんも参考にしてみてください!

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すけまる
2021年5月6日やっとブログのコンセプトが決まりました。 「知っている知識・わかった知識をわかりやすく説明するブログ」です。 自分の経験で得た知識・経験したことで、得意分野を考えた結果が、 会社でも「説明がわかりやすい」といわれることでした。 なぜ、わかりやすく説明できるのか考えたところ、中学時代から学年で下から10番前後にいました。高校は偏差値38ですが、そこすら中退しております。 当時は勉強をする必要性を感じておらず、「勉強なんか必要ない」の家庭でくらしていました。 もちろん勉強を自主的にしたこともありません。 そんな自分でも勉強することで、知識を得られる幸せに気が付きました。 だからこそ、人に説明するときには、とにかく中学生でもわかるように説明するようにしています。 これをブログでも発揮できればと思っています。