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建設業経理士試験についてまとめました。

建設業経理士とは

建設業経理士とは

すけまる
すけまる
建設業経理士1級に合格しましたので、
建設業経理士ついてまとめてみました。
建設業経理士まとめ
  • 建設業に特化した簿記の試験
    (登録建設業経理士2級以上で経営事項審査の得点UP)
  • 試験は3月中旬と9月中旬の年2回
    (合格発表は5月中旬と11月中旬)
  • 受験資格は特になし
  • 建設業経理士2級からの受験がおすすめ
    → ただし先に日商簿記検定2級の受験がおすすめ
  • 建設業経理士1級は財務分析が難関

簡単にまとめると「建設業に特化した簿記検定」になります。

国土交通省の登録経理試験の実施機関として認証されている「一般財団法人 建設業振興基金」が実施する検定試験です。

この検定試験は、1級~4級までの試験があり、2級以上合格、かつ、登録研修を受講することで経営事項審査(公共工事受注時に必要な国の審査のこと)の評価対象になってり、「経営事項審査」での得点がアップします。

「経営事項審査」とは、公共工事を発注者から直接請け負おうとする建設業者が必ず受けなければならない審査です。

引用:一般財団法人 建設業情報管理センター

※1級と2級では、加点される点数が違います。

そのため、建設業では需要がある資格になります。

登録建設業経理士制度

建設業経理士1級又は2級に合格した場合に、【任意】で登録建設業経理士の登録講習会を受けることができます。

また、1級及び2級で講習会内容が違います。

  • 手数料:15,430円(消費税込)

なお、コロナ前から講習会はいつも満席なので、登録建設業経理士を検討している方は合格後すぐに講習を受けた方がいいです。

登録建設業経理士講習会の日程

試験は3月中旬と9月中旬の年2回
(合格発表は5月中旬と11月中旬)

毎年3月中旬と9月中旬の年2回になります。
なお、合格発表は5月中旬と11月中旬の格発表日の午前10時より、建設業経理士のホームページに合格者の受験番号が掲載されます。

建設業経理士の資格資格は特になし

日商簿記と同様に受験資格はありませんので、誰でも受験可能です。
ただし1級受験の場合は他の級と同日に受験できませんので、2級との同日受験はできません。

建設業経理士1級の科目合格制度について

建設業経理士2級までは1回の試験で合格になりますが、1級だけは3回受験する必要があります。

なぜなら、、建築業経理士1級は、下記の「3科目」に合格することで取得できる「科目合格制度」になっているためです。

  • 原価計算
  • 財務諸表
  • 財務分析

科目合格の有効期限は、合格通知書の交付日から5年間有効です。
5年間あるので、基本的には問題ないかと思いますが、各科目5年経過するごとに失効していきますのでご注意ください。

建設業経理士の合格率と受験者数

建設業経理士の合格率と受験者数についてまとめると下記のとおりです。

試験自体は2級から受験する人が圧倒的に多いです。
ただ、3級・4級は特別研修がありそちらで受講する人が多いようです。

建設業経理士の内容受験者数合格率
1級 財務諸表約1,600人約24%
1級 財務分析約1,400人約27%
1級 原価計算約1,700人約21%
2級約8,800人約42%
3級約2,100人約65%
4級約200人約78%

建設業経理士3級・4級の特別研修制度

登録建設業経理士の3級・4級では特別研修制度があります。

これは2~3日の研修と最終日に試験を実施して、試験に合格すると3級又は4級が取得できる制度になっています。

金額は高いですが、3級・4級を取得する必要があるのであれば特別研修を受講することも検討してください。

<受験料>

  • 4級:23,100円(消費税込)
  • 3級:34,650円(消費税込)
  • 3級・4級同時:57,750円(消費税込)
登録研修の内容受験者数合格率
3級約1,500人約91%
4級約2,500円約97%

建設業経理士の就職での有効性

建設業以外では正直あまり評価されないと考えます。
そのため、通常は日商簿記を取得する方がいいです。

しかし、建設業に就職したい方は、建設業経理士2級以上取得しておくと必ず評価にプラスになります。

既に建設業関係で働いている場合にも、手当等でることも多いので、取得するメリットはあると考えます。

理由としては経営事項審査の評価が上がるためです。
そのため、大手ゼネコン等の会社によっては、登録研修(建設業経理士2級以上の専用の研修)に会社費用で受けさせてもらえることも多いです。

<経理職への転職についてまとめた記事はこちら>

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建設業経理士に独学で合格できるのか?

結論としては可能と考えます。

そして、受験するならまずは「日商簿記検定2級」の合格を目指してください。
その後、「建設業経理士2級」または建設業経理士1級の「財務諸表」及び「原価計算」の受験が一番効率的です。

<日商簿記検定についてまとめた記事はこちら>

日商簿記検定について
日商簿記検定についてまとめました。そもそも簿記とは 簿記とは、売上等の経済的な取引を一定のルールに則って帳簿に記録することです。例えば、100万円の売上が発生す...

日商簿記検定2級から建設業経理士の勉強をすすめる理由

日商簿記検定2級からの勉強をおすすめする理由は下記のとおりです。

  • 日商簿記検定2級の勉強で建設業経理士2級の勉強範囲を網羅できるため
  • 日商簿記検定2級の勉強で建設業経理士1級の「財務諸表」「原価計算」の大半が網羅できるため
  • 日商簿記検定2級の方が建設業以外にも汎用性が高いため

建設業経理士1級は日商簿記検定2級と違い理論問題があります。建設業経理士1級では、○○について述べよの問題があり、解答用紙に200~300文字で記述する必要があります。
ただし、日商簿記検定1級より建設業経理士1級は簡単です。

日商簿記検定2級を勉強し、合格又は合格相当の知識がある状態から建設業経理士2級への受験が効果的です。

「建設業経理士2級」または建設業経理士1級の「財務諸表」及び「原価計算」のどれを受験するのかは、公式HPに過去問がありますので参考にして決めてください。

<日本商工会議所 日商簿記検定2級 サンプル問題より>

静岡商事株式会社は、新たに浜松商事株式会社の株式 1,000 株を@¥550 で取得し、代金は手数料等¥6,000とともに小切手を振り出して支払った。なお、浜松商事株式会社の発行済株式総数は 4,000 株である。

https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/sample

<建設業復興基金 建設業経理士2級 過去の試験問題より>

当期に売買目的でA社株式 8,000 株を株当たり¥600 で購入し、手数料¥12,000 とともに小切手を振り出して支払った。

https://www.keiri-kentei.jp/exam/past/index.html

日商簿記検定2級と建設業経理士2級の問題がかなり似てると思いませんか?

<日本商工会議所 日商簿記検定2級 サンプル問題より>

決算にあたり、その他有価証券で処理しているA社株式(取得原価800,000)を時価(1)¥750,000、(2)¥900,000 に評価替えした。それぞれの仕訳を示しなさい。ただし、税法ではその他有価証券の評価差額の計上は認められていないので、税効果会計を適用する。なお、法人税等の実効税率は 40%とする。

https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/sample

<建設業復興基金 建設業経理士1級 財務諸表 過去の試験問題より>

有価証券はすべてその他有価証券であり、期末の時価は 4,800 千円である。実効税率を 30 % として税効果会計を適用する。

https://www.keiri-kentei.jp/data/pdf/past/2020-B/2020-28a-m.pdf

日商簿記検定2級と建設業経理士1級の問題がかなり似てると思いませんか?

 

建設業経理士から受験する場合

建設業に勤めている等で建設業経理士2級早く取得する必要があるのであれば、日商簿記検定ではなく、建設業経理士2級を受験してください。

理由としては下記のとおりです。

  • 建設業経理士2級の方が過去問に似た問題が多く出題されるため対策しやすいこと
  • 日商簿記検定2級より全体的な難易度が低いこと

ただ受験する時期と時間が比較的ある方は、日商簿記検定2級の勉強をしながら建設業経理士2級を受験するのは、ありだと思います。

建設業経理士2級と建設業経理士1級は同時に受験することができません。
そのため簿記に自信がなければ、2級から受験することをおすすめします。

ただし建設業経理士の資格が欲しいが、簿記の知識に自身が無い方は専門学校(おすすめはネットスクール)の受験を検討してください。
簿記未経験者等で知識に自身が無い方が独学で受かるとは正直思えないからです。

簿記関係のおすすめの通信講座
簿記検定のおすすめの通信講座はじめに 簿記の資格に興味がある方は、まず簿記を教えている専門学校に興味があると思います。全くの簿記初心者が独学だけで日商簿記検定...

ネットスクールをおすすめする理由は下記のとおりです。

  • 建設業経理士の講座自体が少なく専門学校の選択肢がない
  • 比較的講座の受講料が安い
  • 教科書の質及び授業の質が高い
    →簿記の通信講座に力を入れている会社です。
    私も日商簿記検定1級でお世話になりました。

建設業経理士1級の財務分析について

建設業経理士1級では財務分析が出題されます。(念のため建設業経理士2級では出題されません)

これは日商簿記検定では一切勉強しない論点になります。

そのためゼロからの勉強になりますので、絶対後回しにするべきです。

具体的な勉強方法は下記の記事にまとめておりますので、ご参考にしてください。

建設業経理士財務分析アイキャッチ
日商簿記2級から建設業経理士1級の財務分析に独学で合格するための勉強法建設業経理士1級の「財務分析」に特化した勉強法をまとめました。 建設業経理士1級は3科目合格制になっており、そのうち「財務諸表」「原価計算」は 日商簿記2級まで勉強できる実力があれば問題なく合格可能ですが、「財務分析」だけはクセがありますので ご参考にしてください。...

まとめ

要点をまとめると下記のとおりです。

建設業経理士まとめ
  • 建設業に特化した簿記の試験
    (登録建設業経理士2級以上で経営事項審査の得点UP)
  • 試験は3月中旬と9月中旬の年2回
    (合格発表は5月中旬と11月中旬)
  • 受験資格は特になし
  • 建設業経理士2級からの受験がおすすめ
    → ただし先に日商簿記検定2級の受験がおすすめ
  • 建設業経理士1級は財務分析が難関

特別研修制度で建設業経理士の3級・4級が比較的に取得できますが、個人的には必要ないと思います。

経営事項審査の評価対象が建設業経理士2級からなのと、日商簿記検定2級の方が汎用性が高いからです。

建設業経理士2級以上であれば建設業界で働く経理の方や、建設業で働きたい経理の方にはプラスではたらきますので、おすすめです!!

<建設業経理士1級の財務分析の勉強法について記事まとめ>

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日商簿記2級から建設業経理士1級の財務分析に独学で合格するための勉強法建設業経理士1級の「財務分析」に特化した勉強法をまとめました。 建設業経理士1級は3科目合格制になっており、そのうち「財務諸表」「原価計算」は 日商簿記2級まで勉強できる実力があれば問題なく合格可能ですが、「財務分析」だけはクセがありますので ご参考にしてください。...

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2021年5月6日やっとブログのコンセプトが決まりました。 「知っている知識・わかった知識をわかりやすく説明するブログ」です。 自分の経験で得た知識・経験したことで、得意分野を考えた結果が、 会社でも「説明がわかりやすい」といわれることでした。 なぜ、わかりやすく説明できるのか考えたところ、中学時代から学年で下から10番前後にいました。高校は偏差値38ですが、そこすら中退しております。 当時は勉強をする必要性を感じておらず、「勉強なんか必要ない」の家庭でくらしていました。 もちろん勉強を自主的にしたこともありません。 そんな自分でも勉強することで、知識を得られる幸せに気が付きました。 だからこそ、人に説明するときには、とにかく中学生でもわかるように説明するようにしています。 これをブログでも発揮できればと思っています。